【要注意】遺影写真のサイズ選び。目的別の大きさやフレーム選びも解説

    遺影写真のサイズ

    遺影写真はどのサイズが正解なのか分からない」と迷っている方へ。

    祭壇や仏壇など飾る場所によって適切な大きさが異なるため、選び方に不安を感じるのも当然です。

    この記事では、遺影写真の目的別にサイズの選び方額縁(フレーム)選びのポイント、よくある質問まで丁寧に解説します。

    この記事を書いた人
    ⚪︎⚪︎のアバター 高野 純 フォトグラファー

    創業112年、一の宮写真館のフォトグラファー。家族写真・証明写真・学校写真をメインに撮影。資格 : 1級写真技能士 / 受賞歴 : 富士フイルム営業写真コンテスト優秀賞 / カメラはFuji、sonyを愛用。趣味 : 古着屋巡り

    悔いのない一枚を残すために、ぜひ参考にしてください。

    遺影写真を設置する場所よく使われるサイズ
    葬儀の祭壇四つ切り / A4
    仏壇・焼香台2L / キャビネ / KG(ハガキ版)
    目次

    【目的別】遺影写真の適切なサイズ

    遺影写真のサイズ

    遺影写真は、使う場面によって適したサイズが異なります。

    大切なのは、故人らしさをきちんと伝えられる大きさを選ぶことです。

    葬儀の祭壇には四つ切りやA4サイズ

    葬儀の祭壇に飾る遺影には、四つ切り(約25.4×30.5cm)やA4サイズ(21.0×29.7cm)が適しています。

    どちらも遠くからでも顔が見えやすく、祭壇全体とのバランスも取りやすい定番サイズです。

    特に四つ切りは、写真館でも遺影用の主流サイズとして使われており、額縁も豊富に選べます。

    高野 純

    A4は少し小ぶりですが、省スペースな葬儀に向いています。

    仏壇や焼香台には2L判・キャビネサイズ

    自宅の仏壇や焼香台には、2L判(127×178mm)やキャビネサイズ(130×180mm前後)がちょうどよく収まります。

    大きすぎず、小さすぎないため、日常の中でも自然に故人を偲ぶことができます。

    また、親族へ配る複製用としても使いやすいサイズです。額に入れても圧迫感がなく、どんなお部屋にもなじみます。

    遺影写真に合う額縁(フレーム)の選び方

    葬儀

    遺影写真は額縁との組み合わせで印象が大きく変わります。

    写真に合ったフレームを選ぶことで、より品よく、故人らしさが伝わる仕上がりになります。

    写真サイズにぴったり合わせる

    額縁は、写真のサイズにぴったり合ったものを選ぶことが大切です。

    大きすぎる額縁ではバランスが悪く、小さすぎると写真が収まりません。

    専用の遺影用額縁は四つ切りや2Lなど、一般的なサイズに対応しているため、安心して選べます。

    サイズが合っていないと、余白の見え方や写真の印象に違和感が出てしまうこともあるので注意が必要です。

    黒や白などシンプルな色

    遺影写真の額縁は、黒や白、木目調などの落ち着いた色合いがおすすめです。

    派手すぎる色や装飾は避け、故人を静かに見守るような、控えめで品のある色味を選びましょう。

    なかでも黒は格式を感じさせ、白は柔らかく優しい印象を与えます。ご家族やお部屋の雰囲気に合わせて選ぶと、自然に調和します。

    マット付きの額縁は上品に仕上がる

    額縁の中に余白をつける「マット加工」があると、写真がより上品に、額装として美しく見えます

    写真の主張がやわらぎ、落ち着いた印象を与えるため、近年はマット付き額縁を選ぶ方が増えています。

    とくに四つ切りサイズの遺影には、白やクリーム色のマットを挟むことで、写真が浮き立たず、やさしい雰囲気に仕上がります。

    遺影写真で顔と体をバランスよく見せるサイズの目安

    バランス

    遺影写真では、顔の表情がきちんと伝わることがとても大切です。

    そのためには、写真のサイズだけでなく、トリミングの仕方や構図にも気を配る必要があります。

    バストアップでトリミングする

    遺影写真は、胸から上の「バストアップ」構図が基本です。

    顔が大きすぎず小さすぎず、自然な表情や雰囲気が伝わりやすいバランスになります。

    全身が入っている写真や引きのスナップ写真では、表情が見えにくくなってしまうため、遺影用には不向きです。

    写真館では、最初から遺影用に撮影することで、理想的なバストアップ構図が得られます。

    頭頂部に余白を残す

    顔の上には少しだけ余白を残すのが、遺影写真を美しく見せるコツです。

    頭がフレームぎりぎりにあると窮屈に見えたり、バランスが悪く感じたりします。

    上下左右に適度な余白を設けることで、写真全体に落ち着きと品が生まれ、見る人の印象もやわらかくなります。写真館ではこうした細かな調整も丁寧に対応してくれます。

    遺影写真のサイズを変える方法2つ【メリット・デメリットも解説】

    同じサイズの紙を比較

    遺影写真を使用する場面によっては、もとの写真のサイズを変更する必要があります。

    ここでは、サイズ変更の主な方法と、それぞれの特徴をご紹介します。

    写真館

    もっとも安心で仕上がりがきれいなのは、写真館依頼する方法です。

    画像を適切に拡大・縮小しながら、明るさや色味の補正、背景の加工などもプロの手で整えてもらえます。

    メリットデメリット
    高画質で自然な仕上がり費用がかかる(数千円〜1万円前後)
    トリミングや修正も任せられる完成までに数日かかる場合がある
    額装サイズに合わせた調整ができる
    高野 純

    失敗したくない方、品質を重視したい方には、写真館でのサイズ変更がおすすめです。

    Photoshopで編集

    ご自身でPhotoshopなどの画像編集ソフトを使う方法もあります。

    画像の拡大・縮小、トリミング、明るさ調整などを自由に行えるため、慣れていれば低コストで対応可能です。

    メリットデメリット
    自宅で編集・印刷ができる画質が劣化しやすい
    自由に構図を調整できる印象が不自然になることも
    費用がほとんどかからない専門知識や操作スキルが必要
    高野 純

    画質や仕上がりにこだわりたい場合は、確認用に印刷してから使うのがおすすめです。

    遺影写真のサイズに関するよくある質問

    よくある質問

    遺影写真に関しては、サイズだけでなく色合いの違いなど、さまざまな疑問を持つ方がいらっしゃいます。ここでは、よくいただくご質問とその答えをまとめました。

    遺影写真は白黒とカラーどちらがよいですか?

    どちらでも問題ありません。ですが、最近はカラーが主流です。故人らしさや表情の温かみをより自然に伝えることができ、ご遺族からも「カラーで良かった」という声が多く聞かれます。

    一方で、落ち着いた雰囲気や伝統的な印象を求める場合は白黒も選ばれています。

    古い写真や集合写真でも遺影にできますか?

    可能です。写真館では、古い写真や集合写真からでも、故人の顔を切り出して遺影として整える加工ができます。

    ただし、画質が粗い場合や陰影が強すぎる場合は補正に限界があるため、仕上がりを見ながら相談することをおすすめします。

    写真館でサイズの相談はできますか?

    もちろんです。写真館では遺影の使用目的を聞いた上で、最適なサイズや額縁まで提案してくれます

    用途が複数ある場合や親族に配りたい場合なども相談しておくと、後悔のない準備ができます。

    親族用に複製する場合のおすすめサイズは?

    2L判やキャビネサイズが適しています。小さすぎず見やすく、持ち運びやすいため、ご家族や親戚へ配るのにちょうどよいサイズです。

    複数枚を用意する場合も、コンパクトなため費用を抑えられます。

    まとめ : 遺影写真のサイズ選びは写真館に相談するのが安心

    面接

    遺影写真のサイズは、葬儀や仏壇など使う場面によって最適な大きさが異なります。

    「どのサイズがいいのか分からない…」と迷う方も多いですが、写真館に相談すれば、目的に応じた最適なサイズや額縁を丁寧に提案してもらえます

    トリミングや修正も任せられるので、悩まずに安心して準備を進めることができます。大切な一枚だからこそ、プロと一緒に納得のいく仕上がりを目指しましょう。

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