中古カメラ買取によくあるトラブル！失敗しない業者選びの方法も解説

2025年5月30日

「高く売れると思ったのに、査定額が半額以下だった」

「出張買取を頼んだら、断っても帰ってくれなかった」

そんな中古カメラ買取のトラブルは、誰にでも起こりうる問題です。

この記事を書いた人

高野純フォトグラファー

創業112年、一の宮写真館のフォトグラファー。家族写真・証明写真・学校写真をメインに撮影。資格 : 1級写真技能士 / 受賞歴 : 富士フイルム営業写真コンテスト優秀賞 / カメラはFuji、sonyを愛用。趣味 : 古着屋巡り

カメラは高価でデリケートな機材。適当に業者を選ぶと、後悔することも。

本記事では、よくあるトラブルとその回避策をわかりやすく解説。

記事を読めば不当に安くカメラを買い取られる心配がなくなります。

カメラ買取によくあるトラブル5つ

カメラを買取に出す際、想像以上に多くのトラブルが発生しています。

近年はネットや出張を使った買取サービスが普及したことで、手軽な一方で不透明な対応に不安を感じるケースも増加しています。

実際によくあるカメラ買取のトラブル事例を紹介するので、買取に出す前にチェックしてください。

カメラ買取によくあるトラブル5つ

査定額が案内より大きく下がる
カメラを送ったのに返送されない / 入金されない
出張買取で強引に契約を迫られる
個人情報の取り扱いが不透明
減額理由の説明がないまま引き取られる

査定額が事前の案内より大きく下がる

事前に電話やWEBで案内された査定額と、実際の査定額が大きく異なるというトラブルは多いです。

たとえば「5万円前後で買い取れる」と言われたにもかかわらず、実際には「キズが多い」「シャッター数が多い」などの理由で1～2万円程度まで減額されることケースもあります。

この背景には、「とりあえず高く見せて集客する」という業者の戦略が隠れていることも。

高野純

減額の根拠が明確でない場合や、写真や動画を送っても判断が変わる業者は要注意です。

カメラを送ったのに返送されない / 入金されない

宅配買取を利用した場合、「カメラを送ったのに業者から連絡が来ない」「査定金額に同意したのに入金がない」といったトラブルも報告されています。

カメラを送ったまま連絡が来ない事態に備えて、事前に業者の評判を確認し、やり取りの証拠（メールや査定依頼書のスクリーンショットなど）を残しておきましょう。

出張買取で強引に契約を迫られる

出張買取は便利な反面、対面でのプレッシャーが発生しやすいです。

実際に「キャンセルしようとしたが帰ってくれなかった」「今すぐ売らないと損だと言われた」など、強引なセールスを受けたという事例もあります。

事前に断る意志を明確にしておくこと、家族が同席することなどがトラブルを防げます。

個人情報の取り扱いが不透明

カメラの中に残された写真データやメモリーカードに個人情報が残ったまま渡してしまうと、その情報が第三者に悪用されるリスクがあります。

また、買取時に記入する申込書や身分証コピーが、適切に処理されず保管・流出してしまうこともあります。

信頼できる業者は、個人情報保護方針（プライバシーポリシー）をしっかりと提示し、書類も一定期間で適切に処分する体制を整えています。

減額理由の説明がないまま引き取られる

「この状態では減額になりますね」とだけ伝えられ、納得のいく説明がないまま査定額を確定されることがあります。

「なぜその価格になるのか」「どうすれば改善できるのか」など、説明責任を果たさない業者は注意が必要です。

特に出張や店頭でその場での即決を求める業者は、説明を省いて「早く決めさせる」傾向があるため、冷静な判断が大切です。

信頼できるカメラ買取業者のチェックポイント3つ

中古カメラ買取において、信頼できる業者を見極めるチェックポイントがあります。

筆者の経験を元に安心して取引できる業者を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。

信頼できるカメラ買取業者のポイント

査定内容や減額理由の説明が丁寧
古物商許可の有無
特定商取引法の表記が明確に記載されている

査定内容や減額理由の説明が丁寧

査定額が提示されたときに、「なぜこの価格なのか」を明確に説明してくれるかどうかは、誠実な業者の大きな特徴です。

逆に、減額理由を「汚れがある」「人気がない」など曖昧にぼかす業者は注意が必要です。

優良業者は、レンズのカビ、外装のキズ、シャッター数などを一つ一つ具体的に示しながら説明してくれます。

高野純

カメラを買取に出す際は、必ず複数の会社に査定を依頼しましょう。

古物商許可の有無

カメラやレンズなどの中古品を取り扱うには、「古物商許可証」が法的に必要です。

この許可を持たずに営業している業者は違法であり、そもそも取引してはいけません。

信頼できる業者は、公式サイトや店舗内に必ず「東京都公安委員会第○○号」などの許可番号を記載しています。

特定商取引法の表記が明確に記載されている

ネット上でサービスを展開している業者は、法律により「特定商取引法に基づく表記」を明示する義務があります。

このページには、販売者名、所在地、連絡先、責任者名などの情報が記載されていなければなりません。

この情報が掲載されていない、または不明瞭な場合は、その業者との取引は避けるべきです。

法的義務を果たしているかどうかが、信頼できる業者を選ぶうえでの一つの判断材料になります。

カメラの買取価格を高くする3つのコツ

中古カメラの買取価格は、ちょっとした工夫で大きく変わることがあります。

「どうせ使わないからそのまま出す」という方も多いですが、少しの手間をかけることで数千円〜数万円の差がつくことも。

ここでは、カメラを1円でも高く売るためにできる具体的なコツを解説します。

カメラの買取価格を高くする3つのコツ

付属品や元箱をそろえる
カメラ本体をきれいに掃除
複数業者に相見積もり

付属品や元箱をそろえる

査定において、カメラ本体だけでなく、付属品の有無は大きな評価ポイントになります。

レンズキャップ、ストラップ、バッテリー、充電器、説明書、保証書、そして元箱など、購入時に入っていたものがすべてそろっているかどうかで査定額が変わります。

特にメーカー純正の付属品は評価が高く、場合によっては数千円以上の査定アップにつながることもあります。

高野純

「箱や付属品なんて関係ない」と思わず、できる限り探して一緒に出すようにしましょう。

カメラ本体をきれいに掃除

査定前にカメラを清掃するかどうかは、見た目の印象だけでなく、評価額にも直結します。

外装のホコリや指紋を拭き取る、液晶をクリーニングする、レンズにカビや曇りがないかを確認するといった基本的な手入れをしておくだけで、査定担当者の印象は大きく変わります。

また、センサーやマウント部分など、内部を無理にいじるのはNGですが、安全な範囲での清掃は買取価格を上げるうえでとても効果的です。

複数業者に相見積もり

カメラ買取は、業者によって得意なジャンルや査定基準が異なります。

そのため、必ず複数の業者に査定を依頼することが大切です。

また、カメラのモデルによっては、買取価格アップのキャンペーンを実施していることもあります。

同じカメラでも、業者によって数千円〜数万円の差が出ることも珍しくなく、まずは「とりあえず聞いてみる」だけでも、十分に価値があります。

壊れたカメラを買取依頼するときの注意点3つ

「壊れているから捨てよう」と思っているカメラでも、実は買取可能なケースが多々あります。

ただし、通常の中古品とは査定基準が異なり、事前に注意すべきポイントがあります。

ここでは、壊れたカメラを売る際に知っておきたい具体的な注意点を解説します。

壊れたカメラは売るときに注意点3つ

動作確認ができない場合は減額または買取不可
買取価格より修理費用が高くなる場合がある
故障品の買取実績がある業者を選ぶ

動作確認ができない場合は減額または買取不可

カメラの電源が入らない、シャッターが切れないなど、動作確認ができない状態のカメラは、大きく減額されるか、業者によっては買取対象外となることもあります。

査定を受ける前に、可能な範囲で充電やレンズの取り外し・交換、簡易的な動作確認をしておくことが大切です。

状態が不明のまま出すと「ジャンク品扱い」され、極端に安く見積もられる場合があります。

買取価格より修理費用が高くなる場合がある

「修理してから売ったほうが高く売れるのでは？」と思う方も多いですが、必ずしもそうとは限りません。

メーカー修理は数万円かかることもあり、それに見合う価格で売れないケースも珍しくありません。

特に古いモデルや廉価機の場合は、修理するよりもそのままの状態で売却した方が損をしないこともあります。

修理前には、複数の業者に「現状のままでの買取価格」を問い合わせてみるのがおすすめです。

故障品の買取実績がある業者を選ぶことが重要

壊れたカメラでも、修理・部品取り前提で買い取ってくれる業者は存在します。

ただし、すべての買取店が故障品を受け入れているわけではありません。

信頼できる業者の中でも、「ジャンク品買取対応」や「故障カメラ専門買取」などを明示している業者を選ぶことが重要です。

こうした業者は、故障内容に応じた適正な価格で査定してくれる可能性が高いです。

フリマアプリでカメラを売る時の注意点3つ

メルカリやラクマなどのフリマアプリは、自分で価格を設定できるため「高く売れる」と期待する方も多いです。

しかし、カメラのような高額商品を個人間で取引する場合、思わぬリスクやトラブルが発生しやすいのが実情です。

ここでは、フリマアプリでカメラを売る際に特に注意すべきポイントを解説します。

フリマアプリでカメラを売る時の注意点3つ

梱包不備による破損リスク
購入者とのトラブルが発生しやすい
商品説明の不備が返品や低評価の原因

梱包不備による破損リスク

メラやレンズは精密機器であり、配送中の衝撃に非常に弱いです。

フリマアプリでは梱包が自己責任となるため、十分なクッション材を使わずに発送してしまうと、破損トラブルが発生しやすくなります。

梱包が不十分だった場合、購入者から「破損していた」と報告され、返金や返品に発展する可能性もあります。

必ず緩衝材（プチプチ）を二重三重に巻き、箱の中で動かないように固定することが必要です。

購入者とのトラブルが発生しやすい

フリマアプリでは、購入者が「思っていたよりキズが多かった」「動作に違和感がある」などとクレームをつけてくるケースもあります。

こうした場合、売り手側の説明不足や写真の不備が原因とされると、返金対応やキャンセルに応じることになります。

さらに、すり替え詐欺や、返送時に故障した商品を送り返してくるといった悪質な購入者とのトラブルも稀に存在します。

高野純

個人間取引には、業者買取にはないリスクがあることを理解しておきましょう。

商品説明の不備が返品や低評価の原因

商品説明欄に細かな状態を正確に記載していないと、購入後のトラブルにつながりやすいです。

キズ・ヨゴレ・シャッター回数・付属品の有無など、査定と同様に丁寧に記載することでトラブルを防げます。

「状態に神経質な方は購入をご遠慮ください」といった注意書きを入れておくのも有効です。

曖昧な表現を避け、事実を客観的に記述することが信頼につながります。

中古カメラ買取のトラブルに関してよくある質問

中古カメラの買取に関して、よくある質問と回答をまとめました。

査定額に納得できない場合はキャンセルできるの？

はい、査定結果に納得できない場合はキャンセル可能です。

ただし業者によっては、宅配返送の送料が自己負担になる場合もあるため、事前に「キャンセルポリシー」を確認しておくことが重要です。

出張買取の場合もその場で断って問題ありません。

「断りづらい…」という方は家族や友人に同席してもらうのもおすすめです。

カメラを送ったのに返ってこないときはどうすればいい？

まずは業者に電話・メールなどで早急に連絡を取りましょう。

連絡がつかない、返送にも応じないといった場合は、消費者センターに相談するのが有効です。

個人情報は安全に取り扱われているの？

基本的に信頼できる業者であれば、買取申込書や本人確認書類は法律に基づいて適切に管理・保管されています。

ただし、プライバシーポリシーが明示されていない業者や、処理方法が曖昧な業者は注意が必要です。

査定前に、個人情報保護方針の確認や、不要な書類提出を避ける意識もトラブル回避に役立ちます。

中古カメラ買取は「業者選び」と「事前準備」でトラブルを回避しよう

中古カメラの買取では、査定額の大幅な減額や返送・入金トラブル、悪質な出張買取など、思わぬ問題が発生することがあります。

トラブルを防ぐためには、古物商許可の有無や対応の丁寧さなどを基準に信頼できる業者を選ぶことが最も重要です

また、付属品の準備や清掃、動作確認、個人情報の初期化といった事前準備を怠らないことが、高額買取と安心取引につながります。

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サービス名	買取福ちゃん（FUKUCHAN）	ニーゴ・リユース	カメラの買取屋さん
総合評価
公式サイト	公式	公式	公式
買取対応エリア	全国（離島・一部地域を除く）	全国（無料出張エリアは32都道府県）	全国（一部は宅配買取）
買取対象商品	カメラ、レンズ、カメラアクセサリーなど	カメラ、レンズ、カメラアクセサリーなど	カメラ、レンズ、カメラアクセサリーなど
買取方式	出張買取 / 宅配買取 / 店頭買取	出張買取 / 店頭買取	出張買取
専門の鑑定士	あり	あり	あり
口コミ評価	平均以上	平均以上	平均以上
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